都内某所の法律かじっている人の雑記帳

自分の備忘録のために今後したいこと等を記載するブログとなります。

独立を検討をする都内アソシエイト【商圏】

自己紹介

私は都内某所(23区内)でアソシエイトとして働く弁護士です。

当初は事務所のために粉骨砕身の覚悟で働くと考えていたものの、日に日に自分のためにしかがんばらなくなってしまいました。

一応、事務所からふられた事件については、ほとんど終わらせた上で自分自身の事件を処理をしているため、問題は少ないとは思います。もっとも、最近は自分自身の事件が中心に回っております。

その結果、去年は軌道に乗り、売上が大きく増加するに至りました。

 

独立を検討し始めた経緯

売上が増加したものの、独立をする必要を感じませんでした。

というのも、アソシエイトで働く限り、ほぼランニングコストがかかりません。事務所賃料やプリンター費用、通信費、判例検索費用等、必要性が高い経費を払わなければならないのは怖いです。また、現在ほぼほぼ事務員さんを使っていないものの、事務員さんに頼る場面は必ずあります。さらに、一緒にやる弁護士がいない場合、その都度相談することも困難です。加えて、一人でやると寂しいので死んでしまいそうです。

これらから、独立はしなくていいなと考えておりました。

もっとも、以下の理由から、独立をすることを検討してもいいのかもしれないと考えるにいたりました。

① 23区内で営業する必要性が低い

② 所属事務所への上納金がほぼ給与額である

③ マーケティング活動を23区外でやっている

④ 所属事務所に対する不信感

 

特に①が大きな要因であると考えております。

23区内で集客をする場合、弁護士が飽和していることから、集客は危険と言われております。

個人的には、就業場所が23区である人が相談をしにくることや、事件単価が高くなることから、23区内での集客でもある程度問題無いとは思います。

しかし、12月の集客がほぼほぼできず、これは23区内でやっていたらヤバいのでは?と考えるに至り、独立の必要性を感じました。また、売上自体は問題が無いため、相当性もあるような状況です。

そこで、23区外(いわゆる多摩地区)で独立するために、まず商圏について調査することにしました。

商圏(多摩地区)の調査

東京のそれぞれの市の状況と、その市の弁護士数を調査しました。

弁護士数を昇順にして並べました。多摩地区で有名な地域には、やはり弁護士数が多いんだなという気がします。

参考したリンクを以下に貼ります。

東京都の人口(推計)トップページ

日本弁護士連合会|弁護士情報検索

市町村名 人口 弁護士数 弁護士1人あたりの人口
立川市       184,905 224 825
八王子市       578,454 110 5259
武蔵野市       150,323 93 1616
町田市       432,411 79 5474
調布市       243,807 43 5670
多摩市       146,194 37 3951
府中市       262,720 34 7727
国分寺市       131,534 33 3986
三鷹市       195,400 30 6513
日野市       190,929 26 7343
小金井市       127,368 17 7492
西東京市       207,446 14 14818
昭島市       114,858 13 8835
国立市         76,532 11 6957
東大和市         83,724 10 8372
東久留米市       114,893 8 14362
狛江市         83,633 8 10454
小平市       200,529 7 28647
青梅市       130,731 7 18676
東村山市       152,034 6 25339
稲城市         94,911 6 15819
あきる野市         78,550 5 15710
福生市         55,931 4 13983
羽村市         54,040 3 18013
清瀬市         75,968 2 37984
武蔵村山市         69,838 1 69838
日の出町         16,666 1 16666
瑞穂町         31,217 0 31217
奥多摩町           4,362 0 4362
檜原村           1,880 0 1880

 

数字だけを見ると、弁護士1人あたりの人口が20000人となっている箇所は狙え目という感じがします。20000人以上としているところをピックアップするとこんな感じとなります。

市町村名 人口 弁護士数 弁護士1人あたりの人口
武蔵村山市         69,838 1 69838
清瀬市         75,968 2 37984
瑞穂町         31,217 0 31217
小平市       200,529 7 28647
東村山市       152,034 6 25339

 

弁護士数を10人以下とした場合は以下の通りな感じとなります。

お歳を召している先生がチラホラいたので、実質的な数は少ないかもしれません。現在仕事はしていないが、自宅で登録をしていると思われるような方もチラホラいるかもしれません。

 

東大和市         83,724 10 8372
東久留米市       114,893 8 14362
狛江市         83,633 8 10454
小平市       200,529 7 28647
青梅市       130,731 7 18676
東村山市       152,034 6 25339
稲城市         94,911 6 15819
あきる野市         78,550 5 15710
福生市         55,931 4 13983
羽村市         54,040 3 18013
清瀬市         75,968 2 37984
武蔵村山市         69,838 1 69838
日の出町         16,666 1 16666
瑞穂町         31,217 0 31217
奥多摩町           4,362 0 4362
檜原村           1,880 0 1880

他の検討事項

23区内で働いていて思うことは、純粋にその市の住民が顧客にならないという点です。23区で働く人が相談に来ることが多々ありました。また、23区で働くというブランドがあることや、他県からの相談も多々ありました。

他方、弁護士費用を払える人がどれくらいいるのかという点についても検討をしなければなりませんが、その点についてはわかる資料がありません。

これらの要素を考えると、就業者が多いと思われる、立川や八王子でやるというのは問題が無いのではないかとも思えます。

結論

人口だけでは何ともいえないといえるものの、割と西武線沿いは狙え目なのではないか?と思うことができました。

また、立川よりも西にある場所(青梅線五日市線)についても割と狙え目ではないか?と思うことができました。

まだまだ考えることが多いですが、今後も戦略を固めていくことが重要であると思います。

 

恐惶謹言